売り方で、“利益”は決まる ~中小企業が勝つための販売構造~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

「良い商品なのに、なぜ売れないのか。」

その答えは、売り方にあります。

どれだけ良い商品を持っていても、売り方を間違えれば利益は出ません。

逆に、商品そのものが特別でなくても、売り方が優れていれば利益を残す会社もあります。

経営において、売り方は非常に重要です。

なぜなら、売り方によって、

✔ 誰に売るか
✔ いくらで売るか
✔ どの条件で売るか
✔ どれだけ手間がかかるか
✔ どれだけ利益が残るか

が決まるからです。

つまり、売り方は単なる営業活動ではありません。

利益構造そのもの”なのです。

中小企業は、信用だけでは売れない

大企業は、信用で売れます。

名前が知られている。
実績がある。
資本力がある。
安心感がある。

それだけで選ばれることがあります。

しかし、中小企業は違います。

知名度がない。
ブランド力も限られる。
営業人員も少ない。
広告費も限られる。

だからこそ、中小企業には、『売れる仕組み』が必要です。

✅気合いで売る。
✅人脈で売る。
✅紹介だけに頼る。
✅営業マンの能力に任せる。

これでは、安定しません。

中小企業ほど、売り方を設計する必要があります。

■危険な販売構造

中小企業でよく見られる危険な販売構造があります。

✔ 社長の人脈に依存している
✔ 営業マン個人の能力に依存している
✔ 紹介だけで売上が成り立っている
✔ 特定のお客様への依存度が高い
✔ 値引きしないと受注できない
✔ 相見積もりが常態化している
✔ 回収条件が悪い

これらは、すぐに問題が表面化しないこともあります。

むしろ、しばらくは順調に見えます。

しかし、構造としては危険です。

なぜなら、自社が主導権を持っていないからです。

売れるかどうか。
価格が決まるかどうか。
受注できるかどうか。
取引が続くかどうか。

それを相手側に握られている。

この状態では、会社は安定しません。

■売り方とは、主導権を持つこと

強い会社は、売り方に主導権があります。

✔ お客様を選べる
✔ 価格を説明できる
✔ 値引きに応じすぎない
✔ 条件交渉ができる
✔ リピートにつなげられる
✔ 紹介が自然に生まれる

つまり、売り手側がただお願いするのではなく、価値を示し、条件を整え、選ばれる状態を作っています。

売るとは、頭を下げることではありません。

価値を伝え、適正な条件で選ばれること”です。

お客様を選べない会社は、利益を失う

「お客様は神様」

この考え方は、時に会社を苦しめます。

もちろん、お客様は大切です。しかし、すべてのお客様が良いお客様とは限りません。

会社にとって良いお客様とは、

✔ 適正価格で買ってくれる
✔ 約束を守る
✔ 支払いが良い
✔ 無理な要求をしない
✔ 継続して取引できる
✔ 自社の価値を理解してくれる 顧客です。

一方で、

✔ 値引きばかり求める
✔ 支払いが遅い
✔ 要求が多い
✔ クレームが多い
✔ 社員を疲弊させる

お客様は、会社の利益を奪います。

売上があっても、会社を苦しめるお客様は存在します。

だからこそ、経営には、『お客様を選ぶ視点』が必要です。

■繰り返し売れる構造を持つ

販売で重要なのは、新規だけではありません。

むしろ、安定した会社ほど、リピートや継続取引の構造を持っています。

新規のお客様だけに頼る会社は、常に営業し続けなければなりません。

一方で、繰り返し売れる商品やサービスを持つ会社は、売上が安定します。

✔ 定期購入
✔ 保守契約
✔ 顧問契約
✔ 継続サービス
✔ メンテナンス
✔ 追加提案
✔ 更新需要

このような構造がある会社は強いです。

売り方とは、一度売ることではありません。

売れ続ける仕組みを作ること”です。

■価格決定権を持てるか

利益を残すうえで重要なのが、価格決定権です。

価格決定権とは、自社が価格を説明できる力です。

単に高く売ることではありません。

✔ なぜこの価格なのか
✔ 何に価値があるのか
✔ 他社との違いは何か
✔ 安くない理由は何か
✔ 導入後に何が変わるのか

これを説明できる会社は、価格競争に巻き込まれにくくなります。

逆に、価格の根拠を説明できない会社は、すぐに値引き競争になります。

価格は、数字ではありません。

価値の説明力”です。

利益の源泉を自社に持つ

販売構造で見落としてはいけないのが、利益の源泉です。

売上があっても、利益が外に流れている会社があります。

✔ 外注依存が強い
✔ 仕入依存が強い
✔ 紹介元に依存している
✔ 特定メーカーに依存している
✔ 下請け構造から抜け出せない

このような会社は、売上があっても利益が残りにくい。

なぜなら、利益の主導権を外部に握られているからです。

もちろん、外注や仕入が悪いわけではありません。

問題は、『自社がどこで利益を取るのかが明確か?』です。

利益の源泉を自社に持たなければ、会社はいつまでも価格決定権を持てません。

■回収条件まで含めて販売である

販売というと、受注までを考えがちです。

しかし、経営的には違います。

販売は、入金されて初めて完了します。

どれだけ売上が立っても、現金が入ってこなければ会社は苦しくなります。

✔ 回収サイトが長い
✔ 入金が遅れる
✔ 売掛金が膨らむ
✔ 立替負担が大きい
✔ 外注費の支払いが先に来る

この状態では、黒字でも資金繰りが詰まります。

会社は利益で倒れるのではありません。

現金不足で倒れる”のです。

だからこそ、売り方には回収条件まで含めて考える必要があります。

■社長が見るべき販売チェック

社長は、販売構造について次の問いを持つべきです。

✔ 誰に売るべきか
✔ 誰には売らないべきか
✔ 値引きせずに売れる理由はあるか
✔ リピートされる仕組みはあるか
✔ 営業が属人化していないか
✔ 特定のお客様に依存していないか
✔ 回収条件は適正か
✔ 利益は自社に残っているか
✔ 価格決定権を持てているか

この問いに答えられない場合、売り方の見直しが必要です。

■全体の構造を整える

これまで、優秀な企業の条件について整理してきました。

✅商品が弱ければ、売り方で苦労します。
✅売り方が弱ければ、利益は残りません。
✅時間効率が悪ければ、忙しいだけになります。
✅構造が悪ければ、売上を増やすほど苦しくなります。

経営とは、部分最適ではありません。

全体の構造を整えること”です。

まとめ:なぜ、その売上で儲かるのか?

経営とは、儲かる構造を作り続けることです。

売上を増やすことではありません。
忙しくすることでもありません。
人を増やすことでもありません。

大切なのは、

✔ 収益力の高い商品を持つこと
✔ 時間あたり利益を高めること
✔ 選ばれる理由を明確にすること
✔ 有利に販売できる仕組みを持つこと
✔ 利益と現金が残る構造を作ること です。

社長が見るべきものは、売上ではありません。

なぜ、その売上で儲かるのか?

この問いに答えられる会社が、強い会社です。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。