利益を追うな。利益体質を作れ ~社長のための優秀な企業の条件②~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

多くの社長は、「もっと売上を上げなければならない」と考えています。

もちろん間違いではありません。

しかし、経営が苦しくなる会社ほど、売上ばかりを追いかけています。

一方で、本当に優秀な企業は、売上を追いかけていません。

追いかけているのは、『利益体質』です。

今日はその違いについてお話したいと思います。

売上は、会社を救わない

私は経営者とお話しする中で、「売上は過去最高です」という言葉をよく聞きます。

しかし、その後に試算表を見ると、

✔利益が出ていない。

✔お金も増えていない。

✔借入金だけが増えている。というケースが少なくありません。

なぜでしょうか。

答えは簡単です。

売上が増えても、利益が増えていないからです。

売上は大きさです。

利益は質です。

経営者が見るべきなのは、大きさではなく『質』なのです。

■利益率の低い仕事は忙しいだけ

例えば、

*売上1億円、粗利益率10%、粗利益1,000万円 の会社と、

*売上7,000万円、粗利益率30%、粗利益2,100万円 の会社。

どちらが優秀でしょうか。

多くの人は売上1億円に目がいきます。

しかし、会社に残るお金は、粗利益率30%の会社の方が圧倒的に多い。

売上は3,000万円少ないのに、粗利益は2倍以上あります。

経営とは、売上競争ではありません。

粗利益競争なのです。

■本当に見るべきは時間当たり利益

さらに重要な指標があります。

それが、『時間当たり利益』です。

例えば、

<案件A>

*粗利益100万円、作業時間50時間の場合、時間当たり粗利益は、2万円です。

一方、

<案件B>

*粗利益150万円、作業時間150時間の場合、時間当たり粗利益は、1万円です。

粗利益だけ見ると、案件Bの方が良さそうです。

しかし、社員の時間は3倍使っています。

実際には案件Aの方が、はるかに優秀な仕事です。

会社の資源で最も貴重なもの

それは、時間です。

*お金は借りられます。

*設備は買えます。

*人も採用できます。

しかし、時間だけは増やせません。

だから優秀な企業は、売上ではなく、時間当たり利益を見ています。

社員一人ひとりの時間が、どれだけ粗利益を生んでいるかを見ています。

付加価値こそが、会社の実力

では、利益体質の会社は何をしているのでしょうか。

それは、付加価値を高めています。

付加価値とは、お客様が喜び、高いお金を払ってでも欲しいと思う価値です。

例えば、

・技術力
・提案力
・スピード
・品質
・ブランド
・信頼

です。

付加価値が高ければ、価格競争になりません。

値引きを求められません。

利益率が高くなります。

結果として、利益体質になります。

■安売りは利益体質を壊す

経営が苦しくなると、社長は売上を作ろうとします。

そして、値下げを始めます。

しかし、値下げは最も危険な経営判断です。

一度下げた価格は戻りません。

お客様は、その価格が当たり前になります。

社員も疲弊します。

利益は減ります。

設備投資も教育もできなくなります。

そして、会社全体が弱くなります。

優秀な企業は、値下げで勝負しません。

価値で勝負します。

粗利益は、未来への投資原資

社長に知っていただきたいことがあります。

粗利益とは、単なる利益ではありません。

未来を作るためのお金です。

粗利益から、人件費を払い、教育を行い、設備投資を行い、

採用を行い、借入金を返済します。

つまり、粗利益が少ない会社は、未来への投資ができないのです。

だからこそ、優秀な企業は、売上ではなく、

粗利益を追いかけます。

■優秀な企業が毎月見ている数字

優秀な企業は、次の数字を必ず見ています。

①粗利益率

②時間当たり粗利益

③一人当たり粗利益

④付加価値額

⑤付加価値率

⑥固定費回収率

⑦営業利益率

売上順位ではありません。

利益体質を示す数字です。

まとめ:経営者が見るべきものは、利益です。

経営者が見るべきものは、売上ではありません。

利益です。

しかし、利益だけでもありません。

利益体質です。

優秀な企業は、

売上を追いかけません。

粗利益を追いかけます。

粗利益を追いかけません。

付加価値を追いかけます。

付加価値を追いかけません。

お客様から選ばれる理由を追いかけます。

その結果として、利益が生まれます。

そして、利益体質の会社だけが、長く成長し続けることができるのです。

次回は、

「お金が残る会社、残らない会社」

というテーマで、なぜ黒字なのにお金がなくなるのか、

なぜ優秀な企業はBSを重視するのかについて、お話ししたいと思います。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。