売れる商品には理由がある ~差別化できない会社は、価格競争に巻き込まれる~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

「うちは商品力で勝負しています。」

では、その商品力とは何か。

それが、説明できなければ危険です。

多くの会社が、自社の商品やサービスに自信を持っています。それ自体は大切なことです。

しかし、社長にこう質問すると、答えに詰まることがあります。

「なぜ、その商品は選ばれているのですか?」

この問いに明確に答えられる会社は強いです。

逆に、答えられない会社は危険です。

なぜなら、売れている理由が分からない商品は、売れなくなる理由にも氣づけないからです。

商品力とは、「良い商品」であることではない

多くの社長は、商品力をこう考えています。

✔ 品質が良い
✔ 技術がある
✔ 丁寧に対応している
✔ 長年の実績がある
✔ お客様に喜ばれている

もちろん、これらは大切です。

しかし、これだけでは不十分です。

なぜなら、競合も同じことを言っているからです。

「品質が良い」
「丁寧です」
「実績があります」
「お客様第一です」

これらは、もはや差別化ではありません。

商品力とは、「お客様が選ぶ理由を明確に持っていること」です。

■差別化とは、奇抜なことではない

差別化というと、特別なことをしなければならないと考える社長がいます。

しかし、差別化とは奇抜さではありません。

差別化とは、お客様から見て、選ぶ理由があることです。

例えば、

✔ 早い
✔ 分かりやすい
✔ 安心できる
✔ 専門性が高い
✔ 対応範囲が広い
✔ アフター対応が強い
✔ 業界特化している
✔ 数字で効果を説明できる

これらも立派な差別化です。

大切なのは、自社が言いたいことではありません。

お客様が価値を感じる違いです。

■「なんとなく売れている」は危険

会社の中には、なんとなく売れている商品があります。

昔から売れている。
付き合いで買ってもらっている。
営業マンが頑張って売っている。
価格を下げれば受注できる。

この状態は、一見問題がないように見えます。

しかし、非常に危険です。

なぜなら、売れている理由が構造化されていないからです。

売れている理由が分からない。
誰が売れるのかも分からない。
なぜ選ばれているかも分からない。

この状態では、環境が変わった瞬間に崩れます。

✔ 競合が値下げした
✔ 担当者が退職した
✔ お客様の方針が変わった
✔ 代替商品が出てきた
✔ 市場のニーズが変わった

そのとき、売上が急に落ちます。

商品力とは、偶然売れていることではありません。

再現性を持って売れることです。

■誰が売っても売れる状態が理想

本当に強い商品は、特定の人に依存しません。

社長だから売れる。
ベテラン営業だから売れる。
長年の付き合いがあるから売れる。

これは、商品力ではなく属人的な営業力です。

もちろん、営業力は大切です。
しかし、会社として強くなるには、商品そのものに売れる理由が必要です。

✔ 誰に向いている商品なのか
✔ 何を解決する商品なのか
✔ 競合と何が違うのか
✔ 導入すると何が変わるのか
✔ 価格に見合う価値は何か

これが整理されていれば、営業は強くなります。

商品力とは、営業マンを助けるものです。営業マンに頼り切るものではありません。

業界常識に従うほど、差別化は消える

中小企業が陥りやすいのが、業界常識です。

「この業界では、これが普通です」
「昔からこうやっています」
「他社も同じです」
「お客様もこういうものだと思っています」

この言葉が増えるほど、会社は差別化できなくなります。

なぜなら、業界常識に従うということは、競合と同じ土俵に乗るということだからです。

同じ商品。
同じ説明。
同じ見積もり。
同じ納期。
同じ対応。

そうなると、最後は価格で比較されます。

価格競争は、差別化できない会社の末路です。

■商品は、作るものではなく設計するもの

商品は、ただ作れば売れるものではありません。

売れる商品には、設計があります。

✔ 誰のための商品か
✔ どんな悩みを解決するのか
✔ どの価格帯で売るのか
✔ どんな説明をすれば伝わるのか
✔ どのお客様に売らないのか
✔ どのようにリピートにつなげるのか

ここまで考えて、初めて商品設計です。

良い商品を作ったから売れる。これは、作り手側の発想です。

お客様は、良い商品だから買うのではありません。

自分にとって必要だと感じるから買うのです。

■商品力は、情報収集から生まれる

強い商品を持つ会社は、情報収集をしています。

✔ お客様の声
✔ 競合の動き
✔ 市場の変化
✔ 他業界の事例
✔ 技術の進化
✔ 法改正や制度変更
✔ 消費者心理の変化

これらを見ています。

商品力は、机上の空論では生まれません。現場と市場の間に生まれます。

ところが、忙しい会社ほど情報収集ができません。

目の前の仕事に追われ、将来の商品を考える時間がなくなる。

これが、商品力を失う大きな原因です。

社長が考えるべき商品チェック

社長は、自社の商品について次の問いを持つべきです。

✔ なぜこの商品は選ばれているのか
✔ お客様は何に価値を感じているのか
✔ 競合と何が違うのか
✔ 値引きせずに売れる理由はあるか
✔ 誰が売っても説明できるか
✔ 3年後も必要とされるか
✔ リピートされる構造があるか
✔ 商品ではなく作業を売っていないか

この問いに答えられない商品は、見直しが必要です。

■商品力を高めるために必要なこと

商品力を高めるには、単に品質を上げるだけでは足りません。

必要なのは、次のような取り組みです。

✔ お客様を絞る
✔ 価値を言語化する
✔ 商品の見せ方を変える
✔ 価格の根拠を明確にする
✔ 営業資料を整える
✔ 導入事例を作る
✔ 効果を数字で示す
✔ 不要な商品を整理する

つまり、商品力とは、商品そのものだけではなく、商品を取り巻く説明、見せ方、売り方まで含めた総合力です。

まとめ:売れる商品には、理由がある

売れる商品には、必ず理由があります。

そして、強い会社はその理由を説明できます。

✅なぜ売れるのか。
✅なぜ選ばれるのか。
✅なぜ価格で比較されにくいのか。
✅なぜリピートされるのか。

これを言語化できている会社は強い。

逆に、説明できない会社は、いつか価格競争に巻き込まれます。

商品力とは、良い商品を持つことではありません。

選ばれる理由を設計すること。

これが、差別化の本質です。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。