BSで見る会社のお金の増やし方 ~ 社長はPLだけを見ていてはいけない ~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

「売上はあるのに、お金が残らない。」

多くの中小企業で、このような悩みが起きています。

売上は伸びている。
利益も一応出ている。
それなのに、なぜか預金残高は増えていない。

社長としては、非常に不安になる状態です。

しかし、この原因は決して珍しいものではありません。

多くの場合、社長が見ているのは、PL、つまり損益計算書だけです。

もちろん、PLは大切です。

売上、粗利益、営業利益、経常利益を見ることは、経営に欠かせません。

しかし、会社のお金が本当に増えているかどうかは、PLだけではわかりません。

なぜなら、会社のお金は、BS、つまり貸借対照表の中で動いているからです。

BSは、会社のお金の配置図である

BSとは、会社の財産の状態を表す表です。

難しく考える必要はありません。

BSは、簡単に言えば、

会社のお金が、どこから来て、どこに使われているか

を表したものです。

図にすると、次のようになります。

【BSの基本図】

        貸借対照表(BS)

左側は、お金の使い道(運用)です。

現預金として持っているのか。
売掛金としてまだ回収できていないのか。
在庫として倉庫に眠っているのか。
設備や土地に変わっているのか。

これが、BSの左側です。

一方、右側は、お金の集め方(調達)です。

銀行から借りたのか。
取引先への支払いを後にしているのか。
お客様から先にお金をもらっているのか。
過去の利益を会社に残しているのか。

これが、BSの右側です。

現預金を増やすには、BSを動かすしかない

ここで重要なことがあります。

会社の現預金を増やしたければ、BSのどこかを動かすしかありません。

つまり、

【現預金を増やす方法】
右側の純資産を増やす
② 左側の他の資産を減らす
③ 右側の良い負債を増やす

この3つです。

言い換えると、会社のお金を増やす方法は、基本的に次の3つしかありません。

■会社のお金を増やす3つの方法

① 利益を出す
   → 繰越利益剰余金が増える
   → 自己資本が増える
   → 現預金が厚くなる

資産を減らす
   → 売掛金を早く回収する
   → 在庫を減らす
   → 不要な固定資産を整理する
   → 現預金に戻す

良い負債を増やす
   → 前受金をもらう
   → 支払いサイトを適正に伸ばす
   → 借入金以外の資金調達構造を作る

売上ではなく、現預金を見る

多くの社長は、売上を重視します。

もちろん、売上は大切です。

しかし、売上が増えても、お金が増えるとは限りません。

たとえば、

売上が増えても、売掛金が増えれば、現金は増えません。
在庫を大量に抱えれば、現金は在庫に変わってしまいます。
設備投資をしすぎれば、現金は固定資産に変わります。

つまり、売上が増えても、BSの中でお金が別の形に変わってしまえば、預金残高は増えないのです。

■社長が見るべきものは「お金の構造」

経営において大切なのは、感覚ではありません。

「なんとなく儲かっている気がする」
「売上が増えているから大丈夫だろう」
「利益が出ているから安心だろう」

このような感覚だけでは、会社のお金は守れません。

本当に見るべきなのは、お金が残る構造になっているかどうかです。

そして、その構造はBSに表れます。

まとめ:現預金が増えるBSになっているか?

会社のお金を増やすには、PLだけを見ていてはいけません。

PLは、利益を見る表です。
BSは、お金の状態を見る表です。

お金が増えている会社は、BSが強くなっています。

逆に、お金が残らない会社は、BSのどこかに問題があります。

✔売掛金が多すぎる。
✔在庫が多すぎる。
✔固定資産が重すぎる。
✔借入金に頼りすぎている。
✔自己資本が薄い。

これらはすべて、BSに表れます。

社長が本当に見るべきものは、売上だけではありません。

現預金が増えるBSになっているか?

ここを見ることが、会社を強くする第一歩なのです。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。