収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!
『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA
会社のお金を増やす方法の1つ目は、利益を出すことです。
これは、最も王道の方法です。
しかし、同時に最も難しい方法でもあります。
なぜなら、利益を出すには、売上を上げるだけでは足りないからです。
*粗利益を確保し、
*固定費を管理し、
*無駄な経費を抑え、
*適正な価格で販売し、
税金を払った後にも会社にお金を残す必要があります。
つまり、利益を出すとは、経営そのものです。
利益は、どこに行くのか?

利益が出ると、最終的にBSの右側にある繰越利益剰余金が増えます。
これは、過去に会社が稼いで、会社の中に残してきた利益です。
図にすると、次のようになります。
【利益がBSに積み上がる流れ】
✅利益が出る
↓
✅税金を払う
↓
✅税引後利益が残る
↓
✅繰越利益剰余金が増える
↓
✅純資産が増える
↓
✅自己資本が厚くなる
↓
✅会社の財務体質が強くなる
【BSで見る利益の位置】
貸借対照表(BS)

■利益剰余金は、返済不要のお金である
ここが非常に重要です。
借入金は、返済しなければならないお金です。
しかし、繰越利益剰余金は、返済不要のお金です。
つまり、利益を出して会社に残すということは、会社の中に返済不要の資金源を増やしているということです。
銀行が利益の出ている会社を評価する理由もここにあります。
*利益が出ている会社は、自己資本が厚くなります。
*自己資本が厚い会社は、多少の赤字やトラブルにも耐えられます。
*資金調達もしやすくなります。
*取引先からの信用も高まります。
利益とは、単なる儲けではありません。
利益とは、会社の体力なのです。
利益が出てもお金が増えるとは限らない

ここで、社長が誤解しやすい点があります。
それは、”利益が出れば、必ずお金が増える”と思ってしまうことです。
これは、半分正しく、半分間違いです。
利益が出ることは大切です。
しかし、利益が出ても、現預金が増えない会社はたくさんあります。
なぜでしょうか。
理由は、BSの左側にあります。
■ 利益が出てもお金が残らない会社
たとえば、次のような会社です。
(例➊
✔売上が増える
↓
✔利益も出る
↓
✔しかし、売掛金が増える
↓
✔回収されていないため、現金は増えない
または、
(例❷
✔売上が増える
↓
✔仕入を増やす
↓
✔在庫が増える
↓
✔現金が在庫に変わる
さらに、
(例❸
✔利益が出る
↓
✔設備投資をする
↓
✔現金が固定資産に変わる
このように、利益が出ても、売掛金・在庫・固定資産が増えれば、現預金は増えません。
黒字なのに、お金がない理由

「黒字なのにお金がない」
この原因の多くは、利益の問題ではなく、BSの問題です。
*売掛金が増えている。
*在庫が増えている。
*未成工事支出金が増えている。
*固定資産が増えている。
*借入返済が重い。
これらが重なると、PL上は黒字でも、現預金は減ります。
つまり、黒字倒産とは、PLだけを見ている会社に起きる現象なのです。
■社長が見るべき利益とは
社長が見るべき利益は、単なる会計上の利益ではありません。
本当に見るべきなのは、次の利益です。
① 現金化される利益
② 自己資本に積み上がる利益
③ 借入返済に耐えられる利益
④ 将来投資の原資になる利益
⑤ 社員と会社を守れる利益
利益は、税金を払うためだけにあるのではありません。
会社を守るためにあります。
社員を守るためにあります。
将来に投資するためにあります。
銀行に依存しすぎないためにあります。
まとめ : その利益は、現預金として残っているか?
利益を出すことは、会社のお金を増やす最も王道の方法です。
しかし、利益は単なる儲けではありません。
✔ 利益とは、自己資本を増やす行為です。
✔ 利益とは、返済不要のお金を会社に積み上げる行為です。
✔ 利益とは、会社の財務体質を強くする行為です。
ただし、利益だけを見ていてはいけません。
利益が出ても、売掛金や在庫が増えれば、お金は残りません。
だからこそ、社長は、PLとBSをセットで見る必要があります。
利益は出ているか。
その利益は、現預金として残っているか。
自己資本として積み上がっているか。
この視点を持つことで、経営は大きく変わります。
