銀行から好かれる会社の条件 ~社長のための優秀な企業の条件④~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

「銀行は晴れた日に傘を貸し、雨が降ると傘を取り上げる。」

そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。

確かに、業績が悪くなってから銀行に相談しても、思うような支援が受けられないことがあります。

しかし、本当に優秀な企業は、資金が必要になってから銀行に相談することはありません。

普段から銀行との信頼関係を築いているからです。

今日は、銀行から好かれる会社の条件についてお話したいと思います。

銀行は、お金を貸したいと思っている

まず知っていただきたいことがあります。

銀行は、本来、お金を貸したいと思っています。

なぜなら、銀行にとって貸出金は商品だからです。

預金を集め、そのお金を企業へ貸し出し、利息をいただく。

これが銀行のビジネスモデルです。

つまり、銀行は融資を断りたいのではありません。

安心して貸せる会社に貸したいのです。

問題は、銀行が不安になる会社が多いことです。

■銀行が見ているのは利益ではない

多くの社長は、「利益が出ていれば銀行は喜ぶ」と思っています。

もちろん利益は重要です。

しかし、銀行が本当に見ているのは利益だけではありません。

銀行が見ているのは、返済能力です。

例えば、利益が出ていても、毎年お金が減っている会社。

利益が出ていても、借入金返済が苦しい会社。

利益が出ていても、資金繰りが不安定な会社。

銀行は安心して融資できません。

銀行は、利益よりも「返済できるか」を見ています。

■銀行が最も嫌うもの

それは、突然の相談です。

社長から電話があり、

「来週までに5,000万円必要です。」

「資金繰りが厳しくなりました。」

「今月の支払いが足りません。」

こうした相談は、銀行にとって最も困る相談です。

なぜなら、銀行は準備ができないからです。

融資には審査があります。

稟議があります。

説明責任があります。

だから、銀行との関係は、困ったときだけ連絡するのではなく、

普段から情報共有することが重要なのです。

■月次試算表を早く出す会社は強い

銀行が高く評価する会社には共通点があります。

それは、月次試算表が早いことです。

例えば、5月の試算表が、6月中旬には完成している。

こういう会社は評価が高い。

なぜなら、数字を管理していることが分かるからです。

一方、3か月前の数字しか出てこない会社。

決算が終わるまで実態が分からない会社。

銀行は不安になります。

経営者自身が数字を把握していない可能性があるからです。

優秀な企業は、数字が早い。

だから経営判断も早い。

だから銀行から信頼されるのです。

資金繰り表は、銀行へのラブレター

私はよく、「資金繰り表は、銀行へのラブレターです」とお伝えしています。

なぜなら、銀行が最も知りたいことが書かれているからです。

・今いくらお金があるのか?

・今後いくら入ってくるのか?

・今後いくら出ていくのか?

・いつ資金が不足するのか?

・その対策は何か?

これが分かれば、銀行は安心できます。

逆に、資金繰り表がない会社は、銀行から見ると、地図を持たずに運転しているようなものです。

優秀な企業は、必ず資金繰り表を持っています。

■銀行が、好きな社長

銀行が評価するのは会社だけではありません。

社長も見ています。

では、銀行が好きな社長とはどんな社長でしょうか。

それは、数字を説明できる社長です。

例えば、

「なぜ売上が増えたのですか?」

「外注費が増えた理由は?」

「在庫が増えているのはなぜですか?」

「来期の計画は?」

こうした質問に対して、明確に答えられる社長は強い。

銀行は安心します。

一方、「経理に聞かないと分からない」では評価されません。

会社の数字を最も理解している人が、社長であるべきなのです。

■銀行は、将来を見る

多くの社長は、銀行は過去の決算しか見ないと思っています。

しかし実際は違います。

銀行は未来を見ています。

これからどうなるのか。

今後利益は出るのか。

返済はできるのか。

事業承継はどうするのか。

設備投資はどうするのか。

つまり、銀行が見ているのは、未来へのストーリーです。

だから優秀な企業は、経営計画を持っています。

銀行が評価するのは、完璧な計画ではありません。

未来を考えている会社です。

財務体質が企業価値を決める

銀行は、会社の規模よりも財務体質を見ています。

例えば、売上20億円でも、

自己資本が薄い会社。

借入金依存が高い会社。

資金繰りが苦しい会社。

こうした会社より、売上5億円でも、

自己資本が厚く、現預金があり、毎年利益が残る会社の方が評価されます。

銀行は売上を貸しているのではありません。

信用に貸しているのです。

そして、信用は財務に表れます。

■優秀な企業が毎月銀行へ伝えていること

銀行との信頼関係は、決算書だけでは作れません。

私は顧問先にも、「毎月のモニタリング資料を銀行へ提出すること」をおすすめしています。

例えば、

・試算表

・資金繰り表

・売上推移

・受注状況

・今後の見通し

・課題と対策

こうした情報を共有している会社は、銀行にとって非常に安心感があります。

結果として、必要な時に融資を受けやすくなります。

まとめ:銀行から好かれる会社とは

銀行から好かれる会社とは、利益が大きい会社ではありません。

数字を管理している会社です。

未来を考えている会社です。

情報を開示している会社です。

そして、社長が数字を語れる会社です。

優秀な企業は、銀行をお金を借りる相手とは考えません。

共に成長するパートナーだと考えています。

だからこそ、いざという時に銀行が支えてくれるのです。

銀行との信頼は、資金が必要になった時に作るものではありません。

資金に困っていない時から作るものです。

それが、優秀な企業の共通点なのです。

次回は、

「社長の仕事は未来を作ること」

というテーマで、なぜ社長が現場から離れなければならないのか、経営者の本当の仕事についてお話したいと思います。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。