収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!
『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA
「銀行は晴れた日に傘を貸し、雨が降ると傘を取り上げる。」
そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
確かに、業績が悪くなってから銀行に相談しても、思うような支援が受けられないことがあります。
しかし、本当に優秀な企業は、資金が必要になってから銀行に相談することはありません。
普段から銀行との信頼関係を築いているからです。
今日は、銀行から好かれる会社の条件についてお話したいと思います。
銀行は、お金を貸したいと思っている

まず知っていただきたいことがあります。
銀行は、本来、お金を貸したいと思っています。
なぜなら、銀行にとって貸出金は商品だからです。
預金を集め、そのお金を企業へ貸し出し、利息をいただく。
これが銀行のビジネスモデルです。
つまり、銀行は融資を断りたいのではありません。
安心して貸せる会社に貸したいのです。
問題は、銀行が不安になる会社が多いことです。
■銀行が見ているのは利益ではない
多くの社長は、「利益が出ていれば銀行は喜ぶ」と思っています。
もちろん利益は重要です。
しかし、銀行が本当に見ているのは利益だけではありません。
銀行が見ているのは、返済能力です。
例えば、利益が出ていても、毎年お金が減っている会社。
利益が出ていても、借入金返済が苦しい会社。
利益が出ていても、資金繰りが不安定な会社。
銀行は安心して融資できません。
銀行は、利益よりも「返済できるか」を見ています。
■銀行が最も嫌うもの
それは、突然の相談です。
社長から電話があり、
「来週までに5,000万円必要です。」
「資金繰りが厳しくなりました。」
「今月の支払いが足りません。」
こうした相談は、銀行にとって最も困る相談です。
なぜなら、銀行は準備ができないからです。
融資には審査があります。
稟議があります。
説明責任があります。
だから、銀行との関係は、困ったときだけ連絡するのではなく、
普段から情報共有することが重要なのです。
■月次試算表を早く出す会社は強い
銀行が高く評価する会社には共通点があります。
それは、月次試算表が早いことです。
例えば、5月の試算表が、6月中旬には完成している。
こういう会社は評価が高い。
なぜなら、数字を管理していることが分かるからです。
一方、3か月前の数字しか出てこない会社。
決算が終わるまで実態が分からない会社。
銀行は不安になります。
経営者自身が数字を把握していない可能性があるからです。
優秀な企業は、数字が早い。
だから経営判断も早い。
だから銀行から信頼されるのです。
資金繰り表は、銀行へのラブレター

私はよく、「資金繰り表は、銀行へのラブレターです」とお伝えしています。
なぜなら、銀行が最も知りたいことが書かれているからです。
・今いくらお金があるのか?
・今後いくら入ってくるのか?
・今後いくら出ていくのか?
・いつ資金が不足するのか?
・その対策は何か?
これが分かれば、銀行は安心できます。
逆に、資金繰り表がない会社は、銀行から見ると、地図を持たずに運転しているようなものです。
優秀な企業は、必ず資金繰り表を持っています。
■銀行が、好きな社長
銀行が評価するのは会社だけではありません。
社長も見ています。
では、銀行が好きな社長とはどんな社長でしょうか。
それは、数字を説明できる社長です。
例えば、
「なぜ売上が増えたのですか?」
「外注費が増えた理由は?」
「在庫が増えているのはなぜですか?」
「来期の計画は?」
こうした質問に対して、明確に答えられる社長は強い。
銀行は安心します。
一方、「経理に聞かないと分からない」では評価されません。
会社の数字を最も理解している人が、社長であるべきなのです。
■銀行は、将来を見る
多くの社長は、銀行は過去の決算しか見ないと思っています。
しかし実際は違います。
銀行は未来を見ています。
これからどうなるのか。
今後利益は出るのか。
返済はできるのか。
事業承継はどうするのか。
設備投資はどうするのか。
つまり、銀行が見ているのは、未来へのストーリーです。
だから優秀な企業は、経営計画を持っています。
銀行が評価するのは、完璧な計画ではありません。
未来を考えている会社です。
財務体質が企業価値を決める

銀行は、会社の規模よりも財務体質を見ています。
例えば、売上20億円でも、
自己資本が薄い会社。
借入金依存が高い会社。
資金繰りが苦しい会社。
こうした会社より、売上5億円でも、
自己資本が厚く、現預金があり、毎年利益が残る会社の方が評価されます。
銀行は売上を貸しているのではありません。
信用に貸しているのです。
そして、信用は財務に表れます。
■優秀な企業が毎月銀行へ伝えていること
銀行との信頼関係は、決算書だけでは作れません。
私は顧問先にも、「毎月のモニタリング資料を銀行へ提出すること」をおすすめしています。
例えば、
・試算表
・資金繰り表
・売上推移
・受注状況
・今後の見通し
・課題と対策
こうした情報を共有している会社は、銀行にとって非常に安心感があります。
結果として、必要な時に融資を受けやすくなります。
まとめ:銀行から好かれる会社とは
銀行から好かれる会社とは、利益が大きい会社ではありません。
数字を管理している会社です。
未来を考えている会社です。
情報を開示している会社です。
そして、社長が数字を語れる会社です。
優秀な企業は、銀行をお金を借りる相手とは考えません。
共に成長するパートナーだと考えています。
だからこそ、いざという時に銀行が支えてくれるのです。
銀行との信頼は、資金が必要になった時に作るものではありません。
資金に困っていない時から作るものです。
それが、優秀な企業の共通点なのです。
次回は、
「社長の仕事は未来を作ること」
というテーマで、なぜ社長が現場から離れなければならないのか、経営者の本当の仕事についてお話したいと思います。
