売れているのに儲からない会社の正体 ~経営は「売上」ではなく、“儲かる構造”で決まる~

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

「売上は伸びている。」

では、会社は本当に良くなっているのか。

それが、“経営の難しい”ところです。

売上が伸びている会社ほど、現場は忙しくなります。

社員も動いている。
受注も増えている。
社長も毎日走り回っている。

一見すると、会社は順調に見えます。

しかし、決算書を見てみると、利益が残っていない。
通帳を見ても、お金が増えていない。
資金繰りはむしろ苦しくなっている。

これは決して珍しい話ではありません。

むしろ、中小企業の現場では、非常によく起きています。

売れているのに儲からない。
忙しいのにお金が残らない。
成長しているはずなのに、社長が楽にならない。

その原因は、能力不足ではありません。

多くの場合、問題は、「経営の構造」にあります。

売上は、会社を良くするとは限らない

多くの社長は、売上を増やすことを目標にします。

もちろん、売上は大切です。
売上がなければ、利益も出ません。
会社を成長させるためには、一定の売上規模も必要です。

しかし、ここで大切なのは、「売上には、良い売上と悪い売上がある」ということです。

良い売上とは、会社に利益と資金を残す売上です。

一方で、悪い売上とは、

✔ 手間ばかりかかる
✔ 値引きが多い
✔ 回収が遅い
✔ クレームが多い
✔ 社員を疲弊させる
✔ 社長の時間を奪う

このような売上です。

売上としては計上されます。しかし、会社の体力を削っていきます。

数字上は増収でも、実態は消耗戦。

これが、売れているのに儲からない会社の正体です。

■「忙しい会社」は、本当に良い会社なのか?

社長は、忙しい会社を見ると安心しがちです。

現場が動いている。
電話が鳴っている。
見積もり依頼がある。
社員が遅くまで働いている。

すると、ついこう思います。

「うちは仕事があるから大丈夫だ」

しかし、本当にそうでしょうか。

忙しさは、必ずしも利益を意味しません。むしろ、忙しさが問題を隠していることがあります。

✔ 非効率な仕事が多い
✔ 採算の悪い顧客に振り回されている
✔ 社内の管理が追いついていない
✔ 人を増やしても利益が増えない
✔ 現場対応ばかりで将来投資ができない

この状態になると、会社は「忙しい」のではなく、忙しくさせられているのです。

経営で見るべきは、忙しさではありません。

見るべきは、その忙しさが、会社に利益を残しているかです。

優秀な企業の条件は、たった2つ

経営は複雑に見えます。

人材、商品、資金、営業、組織、財務、管理、採用。

確かに、考えることはたくさんあります。

しかし、会社が本質的に強いかどうかは、最終的に2つに集約されます。

① 収益力の高い商品・サービスを持っていること
② それを有利に販売できていること

この2つです。

どれだけ良い商品があっても、売り方が悪ければ利益は残りません。

どれだけ営業力があっても、商品そのものの収益力が低ければ苦しくなります。

つまり、経営の本質は、『商品力 × 販売力』です。

そして、ここで大切なのは、単に「売れる商品」ではありません。

必要なのは、『儲かる商品を、有利に売る構造』です。

■収益力の高い商品とは何か

収益力の高い商品とは、単に粗利率が高い商品ではありません。

もちろん、粗利率は重要です。しかし、それだけでは不十分です。

本当に見るべきは、

✔ 高い粗利が取れるか
✔ 手間が少ないか
✔ 繰り返し売れるか
✔ 顧客が価格ではなく価値で選んでいるか
✔ 社員でも再現して売れるか
✔ 将来も需要が続くか です。

粗利率が高くても、手間がかかりすぎれば意味がありません。

単価が高くても、社長しか売れなければ会社の仕組みになりません。

一度売れても、リピートしなければ安定しません。

収益力とは、単発の利益ではありません。

継続して利益を生み続ける力です。

■有利に販売できるとは何か

有利に販売できるとは、値引きせずに売れるということです。

ただし、単に高く売るという意味ではありません。

有利に販売できる会社には、共通点があります。

✔ 顧客を選べる
✔ 価格決定権がある
✔ 競合と比較されにくい
✔ 紹介やリピートが生まれる
✔ 回収条件が悪くない
✔ 売る前から信頼されている

この状態がある会社は強いです。

逆に、

✔ いつも相見積もり
✔ 値引きしないと決まらない
✔ 顧客都合に振り回される
✔ 入金が遅い
✔ クレーム対応が多い

この状態では、売れても利益は残りにくくなります。

販売とは、単に商品を届けることではありません。

利益が残る条件で売ることです。

社長が見落としやすい「構造」の問題

社長は、目の前の売上を見ます。

しかし、売上の裏側にある構造を見ることは、意外と少ないものです。

例えば、

✔ なぜこの売上が取れているのか
✔ 誰の力で売れているのか
✔ 利益はどこで削られているのか
✔ どの顧客が会社を苦しめているのか
✔ どの商品が時間を奪っているのか
✔ どの仕事をやめれば利益が増えるのか

ここまで見て、初めて経営判断ができます。

売上だけを見ていると、会社の本当の姿は見えません。

大切なのは、「売上の中身を見ること」です。

■売上至上主義が会社を危うくする

売上至上主義の会社には、共通点があります。

✔ 受注できれば良い
✔ 売上が増えれば良い
✔ 忙しいことは良いことだ
✔ 顧客は多いほど良い
✔ 人を増やせば回る

一見、前向きな経営に見えます。

しかし、これが行き過ぎると危険です。

売上は増えます。しかし、粗利は残らない。

固定費は増える。
人件費も増える。
資金繰りも重くなる。

結果として、売上は増えたのに、会社は弱くなるということが起きます。

経営で大切なのは、売上の大きさではありません。

売上の質です。

■社長が確認すべきこと

社長は、毎月次の問いを持つべきです。

✔ この売上は、本当に利益を生んでいるか
✔ この顧客は、会社にとって良い顧客か
✔ この商品は、将来も売れるのか
✔ この仕事は、社員を成長させているか
✔ この忙しさは、会社の価値を高めているか
✔ この売上を増やすほど、会社は強くなるのか

ここに即答できない売上は、注意が必要です。

売上があることと、経営が良いことは別です。

まとめ:会社は、儲かる構造で成長する

会社は、売上で成長するのではありません。

儲かる構造で成長するのです。

売上は大切です。しかし、売上だけを追う経営は危険です。

見るべきは、

✔ どの商品で儲けているのか
✔ 誰に売っているのか
✔ どの条件で売っているのか
✔ どれだけ時間を使っているのか
✔ どれだけ現金が残っているのか です。

経営とは、売上を増やすことではありません。

利益が残る構造を作ること。

これが、優秀な企業の出発点です。

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。