『“粗利意識”を根づかせるための社内勉強会』-数字に強い組織が、利益を生み出す組織になる

小林 剛
小林 剛

収益と利益の最大化を支援する
プロフィット・コーチの小林 剛です!

『結果』を出すなら、『(財務)知識』と『意識』で、PDCA

なぜ、今「粗利意識」の社内教育が必要なのか?

「売上は上がっているのに、なぜか利益が残らない…」

「社員が“売上=成果”と勘違いしている」

そんな声を、現場でよく耳にします。

原因はシンプルです。

社員が“粗利”の意味と大切さを知らないから。

粗利益は会社の“生命線”であり、固定費や給料、投資、未来の成長を支える「源泉」です。

しかし多くの社員は、「売上=成果」「コスト=悪」という思考に陥り、自分の行動が会社の利益にどう影響するのかを理解していません。

だからこそ必要なのが、

「粗利意識を根づかせるための社内勉強会」です。

勉強会の目的は、“数字の理解”ではなく“意識の転換”

この勉強会のゴールは、社員に会計知識を詰め込むことではありません。

目的は、次の3つです。

1️⃣ 自分の仕事が会社の“粗利”にどう貢献しているかを理解する

2️⃣ 「粗利=自分たちの給料・成長の源」という実感を持つ

3️⃣ 部署や役職を超えて、全員が“粗利思考”で行動できる組織になる

つまり、知識よりも「腑に落ちる体験」が重要なのです。

社内勉強会の3ステップ構成

◆STEP1: “粗利とは何か?”を体感で理解する

まずは「粗利=売上−変動費」という基本式を、身近な事例でわかりやすく伝えます。

たとえば、

・居酒屋の1杯のビールの原価と販売価格
・自社商品の原価構成と販売価格

を比較し、「どこで粗利が生まれるのか」を全員で考えます。

さらに、1つの値引きが粗利に与えるインパクトを可視化すると、社員の表情が一気に変わります。

「たった10%の値引きで、利益はこんなに減るの!?」

この“気づき”こそが、意識変革の第一歩です。

◆STEP2: “自分の仕事”を粗利につなげて考える

次に行うのが、各部署・職種ごとのディスカッション。

・営業:値引き交渉、契約単価、粗利率
・製造:歩留まり、原価低減、時間効率
・管理:間接コスト削減、効率改善
・サービス:リピート率、満足度による粗利増加

それぞれの立場で、「自分たちは粗利を増やすために何ができるか?」を考え、共有します。

部署を超えて“粗利を共通言語にする”ことが、この勉強会の核心です。

◆STEP3: “数字を日常化”する仕組みをつくる

勉強会で終わらせないためには、日々の行動に落とし込む仕掛けが必要です。

たとえば:

  • 月1回「粗利ミーティング」を行う
  • 部署別の粗利率を“見える化”して共有
  • 「粗利改善提案制度」を導入(採用案は表彰)
  • 粗利を指標にした評価制度や賞与連動を設計

数字を「会社のもの」から「自分ごと」に変えることが、粗利意識を定着させる最も確実な方法です。

粗利意識が根づくと、会社が変わる

粗利意識を持つ社員が増えると、組織の行動が変わります。

  • 「値引き」より「価値提案」を考えるようになる
  • 「コスト削減」より「生産性向上」に発想が変わる
  • 「会社任せ」ではなく「自分たちで利益をつくる」意識が芽生える

その結果、利益が自然と残り、社員も誇りを持って働けるようになります。

まとめ:数字を“共有”することが、経営の教育になる

「社員に数字を見せたら不安がるのでは?」

そんな経営者の声もあります。

しかし実際は、数字を共有することこそが最高の教育です。

数字は叱る道具ではなく、育てるツール。


“粗利”を通じて、全員が「経営の一員」として動けるようになれば、会社の利益構造は驚くほど強くなります。

📘 社内勉強会で変わる、経営の未来。

あなたの会社でも、「粗利を共通言語にする学び」を始めてみませんか?

この記事を書いた人

小林 剛

小林 剛

現役経営者として30人の社員を雇用し、経営者として日々経営し『愛と幸せと感謝と利益を最大化』させるL&H(ラブハピ)経営を推進しています。

会社は関わる人たちの生活を支えるために収益を生み出す必要があります。しかし、それだけでなく幸せになる場所でもあると考えました。

机上の空論・キレイ事の話でなく、私が会社経営を通じてやってきた

◆財務 ◆理念・ビジョン作り ◆組織作り

を使い、もっと多くの企業や人に「愛と幸せと感謝と利益を最大化」させる貢献しようと思い、コンサルティング会社を立ち上げました。会社経営を通じ、関わる全ての人の「愛と幸せの世界をつくる」お手伝いをしております。